たしかに、女の子と同居できるって状況 に なったら、同じ大学の男子達は両手を 上げて喜ぶんだろうな。新歓コンパで も、誰も 彼もが「彼女欲しい」って騒い でたし、彼女居る男子ですら、フリーの 女の子に絡んでたもん な。
「みんな、彼女や女友達作るのに必死だ もんね。若いなぁ」
つい、本音が出た。
「俺には、そういうのよく分かんない や」
「湊、本当に同い年か!? 実は一回り年 上!なんて言わないよな!?」
然が、口角をひきつらせながら食い入る ようにこっちを見ている。
「そんなようなこと、高校の頃も言われ た 。これでも一応、男性として18年生 きてるよ」
「だよなぁ。分かってる。分かってるん だけど、どうしたらそんなに落ち着ける んだ !?」
「特に意識したことはないけど……。
然は、ウィンクルムと住むことになった 俺の状況を、うらやましく思う?」
「ちょっとだけね! 高校卒業前に彼女に 振られてさ、今も時々思い出して寂しく なることあるし」
然は困ったように笑う。知らなかった。 然 にそんな過去があったなんて。
「湊がウィンクルムちゃんのことで色々 考 えてしまうのも分かるよ。それは、湊 なり の優しさなんだろなと思うし。
でもさ、大丈夫だって、きっと。話聞い て ると、ウィンクルムちゃんと湊、仲良 くや ってけそうな感じするし」


