それまでウトウトしていたのに、ハッと 目が覚めたのは、ネコ悪さんのこんな記 事を見たから。
《「絆」。自分にはこの言葉が信じられ ない。
一緒に過ごす時間の長さが多いか少ない かなんて関係ない。どちらでも同じこと だ。
絆、なんて、温もりという仮面に彩られ た薄っぺらい言葉があるから、心は縛ら れ人は苦しむ。そんなもの、無いのだ、 はじめから。幻想的で破壊的で虚無感し かしない、無意味な単語。
だから――と、言い訳になってしまう が、だからこそ自分は猫を長いこと育て られない。好きでもだ。いや、好きだか らこそ。不確かなものにふり回されて自 分を壊すのはまっぴらだ。》
心に寂しさをいっぱい詰まらせた人。ネ コ悪さん。
このブログへは、誰でも自由にコメント を書き込めるらしい。俺は、この人に何 かを言いたい、言葉を投げかけてその孤 独を理解したと伝えたい気分になった。
しかし、うまいこと文が思い付かなく て、キーボードの上で両手は止まってし まった。
他の人がネコ悪さんに宛てたコメントを 参考にして自分のコメントの内容を考え よう。そう思いその日のコメント欄を見 ると、何件かの書き込みがあった。


