彼女のすべてを知らないけれど


翌日、俺は昼に目を覚ました。

あれからミコトと話し込んでしまい、結 局、寝たのは朝だった。


ウィンクルムが祭でとった金魚30匹。そ のうち何匹かは死んでしまっていたの で、アパート裏の公園に金魚達の墓を作 ることにした。

こんなに小さい体だけど、金魚にも命が あった。昨日まで元気に水槽の中を泳 ぎ、祭を楽しむ人を和ませていた。


俺は一人、公園に向かう。

本当ならウィンクルムと一緒にこうした かったんだけど、俺が起きた時、彼女は 部屋にいなかった。

ベッドはもぬけのからになっていたし、 彼女の靴もなかった。

どういうわけか、パソコンの電源がつ きっぱなしだったから、きっと、ウィン クルムが出かける前に見ていたんだと思 う。料理だけでなく、彼女はパソコンも なんなく使いこなしていたから。

そういえば、ここ数日、俺はパソコン 触ってなかったな……。