彼女のすべてを知らないけれど


俺、そんなこと考えてないし!なのにど うしてそんな話になるんだっ。

っていうか、今日のウィンクルムはおか しい!絶対おかしい!

「一体、今日はどうしたの?だいたい、 そんなこと男相手に軽々しく言うのどう かと思う!」

全身にめぐる熱に頭まで沸騰(ふっと う)しそうだけど、頑張って言い返し た。

「そんなこと、俺以外の男に言ったらど うなるか分からないゾ!?

猫だった頃はともかく、今は人間の女の 子なんだからっ!」

「ぷっ!」

両手を口に当て、ウィンクルムは吹き出 した。

「何がおかしいんだよっ」

「冗談を言っただけなのに、必死過ぎな のよ」

「えっ!?」

「先日あなたが大学の人に貸りたライト ノベルの内容。そこに載っていた美少女 のセリフを言って、あなたがどんな反応 をするか試してみたのよ」

「ラッ、ライトノベル!?」

そんな本、貸りたっけ?覚えがない。