「はじめまして、可愛い子ねー、湊の彼 女ー?大学生、ではないかしらー?」
母さんは戸惑う俺をキッチンルームの方 に追い出すと、パソコン部屋の扉を閉 め、ウィンクルムに浴衣を着せた。
扉越しに、何となく分かる。慣れないシ チュエーションの連続を体験したせい か、衣擦れの音にまでドキドキしてし まった。
「湊、入っていいわよ~」
数分後、母さんのご機嫌ボイスに呼ば れ、俺は二人のいる部屋におずおず入 る。
母さんにこんな特技があったなんて、 ちょっと驚きだ。
ウィンクルムは平素の毒舌少女っぷりを 一時封印し、穏やかな表情で浴衣に包ま れていた。
彼女も、俺の家族に突然登場されて最初 こそ戸惑っていたみたいだけど、相手が 女性ってことに気を許したのか、抵抗せ ず着替えをしてもらっていた。


