咲月くんの視線の先を見て
慌てて滴る雫を舐め取り、平らげた
その様子を見ていた咲月くんが面白そうに笑って
「遠藤さん可愛いね。」
そんな事を言うもんだから、ただでさえ暑いのに、火照って仕方が無い
無自覚でこういうのってずるいと思うんですけどっ。
一人であたふたしていると、
咲月くんの手が伸びて来た
その細くて白い中指が
私の唇脇すれすれを掠めてすいっと優しく拭って…
そのまま咲月くんの口元へ行き
ペロッと音を立てながら赤い舌と唇によって濡れる
「チョコ、付いてたよ。」
まるでスローモーションだった



