結局振り回されっぱなしでは無いか
生暖かい風に柔らかい髪が煽られ
前を見つめる色素の薄い瞳と通った鼻筋に目を向け、
同じように視線を辿る
水遊びで虹を作りながら楽しそうに戯れる子供達
真夏の昼前。
無駄に暑いこの陽射しの陰で、こんな風にアイスを食べてゆっくりするのも悪くないな、なんて思った。
静かな隣が気になって、ちらっと目を向けて見ると
うたた寝している店員さんが目に入った
暫く眺めていると気持ち良さそうに眠り始めて、肩に柔らかい髪が触れた。
長い睫毛。薄い唇が目に入ってドキリとする
休憩があとどれくらいなのか気になる所だけど、気が済むまで寝かしてあげよう。と思う位には気分が良かった
やっぱり、バイトしてても咲月くんは咲月くんだな…
安心して微笑する
起きた時慌てるのが見ものだよね…
なんて思いつつ空を仰いだ