おばさんが亡くなって、俺達の関係が崩れ始めていた、夏休みの終わり。
俺は偶然家の近所の道で光輝に会った。
どうしようかと思ったけど、俺は気づかないフリをして通り過ぎようと思った。
でも、光輝は俺に話しかけてきた。
「ユウ!」
……足がまるで硬直したようにピタリと止まった。
本当はすぐに通り過ぎていきたかったのに、動かなかった。
「あのさ、ユウ」
何を言うんだ……?
俺は何を言われるんだ?
いや……何を言われたっていいだろ。
だって……俺は悪くないんだから。
……悪くない。
俺は何にも……悪くない。
「……俺、間違ってないから」
「え?」
「あそこでシュートするべきだったのはやっぱ俺だから」
……俺は間違ってないんだ。

