あの日、言いたかったこと。



「……光輝は?」

「………………」

「手術中か……?
今、どんな状況で……」


次々と質問をする俺の手を……悠斗が力無く掴んだ。


「もう……やめろ」


何も聞かないでくれ……。

そう言ってるみたいだった。


「……さっき、こっそり立ち聞きした」

「立ち聞きって……」

「……即死……だって」


俺は目を見開いて悠斗の方を見たまま固まった。


即死……?

光輝が……?

ウソだろ……?


だって、さっきまで俺達に話してて……

なのに……どうして……


目の前が……一気に真っ暗になった。