あの日、言いたかったこと。


「っ……俺……謝りたいんです……。
光輝に会って……っ謝りたい……」


いくら願っても叶わないことだって分かってるんだ。

でも、そう願ってしまう。

悠斗も……俺も。


おじさんは涙を流す俺達を見て……ゆっくりと口を開いた。


「君達……光輝の名前の由来って知ってるかい?」

「え……?」


名前の……由来?


「光輝っていう名前はね、その字の通り、光り輝く人になってほしいと願ってつけたんだ」


光り輝く……。


「笑顔が輝いていたり、好きなことをしてキラキラしていたり。
そういう風に育ってほしいなと思っていた」


……輝いてたよ。

アイツは……。

アイツの笑顔はいつもキラキラしていたし、サッカーをしている時は……本当に楽しそうだった。


「そして、もう一つ。
あの子が他の人を明るく照らしてくれたらいいなとも願っていた」


他の人を……?