「ばかばかばかばか!!

 あたしは

 空斗のために!!」


「そんなのいらねえから!

 俺はみんな 友達がいいんだよ。

 お前だけに

 苦しい思いさせたり

 もちろん 詠にも吹雪にも

 苦しい思いは

 させたくねえ。

 だから 何の我慢もいらねえ。」


「つつじ。お前

 どういうことなんだ?」


「パパ・・・。

 あたし・・・

 ありのままの あたしで

 生きていきたいみたい。

 きっとお婿さんは

 こんな・・・空斗みたいな・・・

 しっかりしてて

 あたしのこと

 しっかり守ってくれるような

 ・・・そんな人を 自分で

 見つけてみせるから・・・。

 だから・・・

 今回の婚約は・・・

 全てなかったことに

 してもらえませんか?」