「バカにしないでちょうだい。

 1人 無断で出て行ったくせに。」


「・・・それは。

 違うんだ・・・。」


「いいわよ。

 王子様の暮らしのことは

 私には秘密だものね。

 知ってるわよそんなこと。」


「いや・・・そうじゃなくて・・・。」


「何?」


「・・・言えない。」


「・・・ほら。

 私 もう教室に行くわ。

 それじゃ。」