伝えたかった言葉。



「でも、みんな信じてなかった。だってお前は、県外の学校に引っ越したってことになてるからな。萌李も一瞬しか見てなかったみたいだから。だけど・・・」

「だけど・・・?」


なんかいやな予感がする。


「他にも、勇っぽい人を見たって人が結構いたんだよ。」


他にも?


「そのほとんどが、『外を歩いてたら、勇らしき人が病院の個室の窓から空を眺めてた』って言うんだよ」


そんなのいつもの事だから、
いつの話かわからない。

でも、それが広まったら、危ない。

潤以外の人にまでばれてしまう。


「だから、最近『勇は引っ越してないんじゃないか』って噂がある。そして、みんな混乱している。引っ越したはずの勇がこの病院にいることに。」


そりゃ、混乱しちゃうけど・・・

ばれたら本当に終わりだ。


「まぁ、俺がどうにかしとくよ。・・・おい」


「えっ・・・?!」


考え事をしてたら全然潤の話なんて聞こえなかった。



「だから言いたくなかったんだよ。はぁ~めんどくせぇ。」