伝えたかった言葉。




「勇、おはよ~。」

「おはよ!!」


昨日の事なんてなかったかのように
私は平然と席に着いた。

だけど、少しだけ目が腫れてる。

昨日の夜マッサージしたんだけどな。


ガタンッ・・・


誰かが、私の前に立ちふさがる。

上を見上げると


「幹太・・・」

「ちょっと来いよ」


急に手を引かれて、
廊下まで連れ出される。


教室では、
『あの2人ってどんな関係?!』
『そんな仲良かったっけ?』
などと冷やかしの声が上がっている。


だけど幹太は、そんなのお構いなしに
長い廊下をズンズンと歩いていく。

「ね、ねぇ、どこに行くの?」

「・・・」

何も返してくれない。