空色チョコレート

~桜side~

ザパッ...


砂浜に上がると、一樹と篠原が待っていた。


「坂内くん!!小春!!」

「大丈夫か!?」


2人が一斉に声を上げる。


「大丈夫。息はある。けど...一応病院に運ぶか」


そう言って俺の腕の中の小春を見る。


何であんなことに...。


ギリッと唇をかむ。


「「あ、あのぅ...」」


ん?


声をした方を見ると、高校生らしき女子がこっちを見ていた。