学校を飛び出して、桜の家に来た。


インターホンを何回も押す。


ピンポンピピピピンポ―――ン...


「あ―――ッうるさい!!そんなに鳴らさなくても...」


飛び出してきた桜は、私の顔を見るとさっと顔がこわばった。


「...何か用?」


うっとうしそうにそう言うと、眉間にしわを寄せた。


「...これ、弁当。お父さんが学校に届けてた」


「...どうも」


沈黙が流れる。


「...それ、と...」


「何だよ、まだ何か用かよ」


ばっと頭を下げて、


「ごめんなさい!!!!」


と叫んだ。