あのこと以来、桜とは話さなくなった。


廊下ですれ違っても、何も話さない。


私と桜に間には、明らかに距離が出来てた。


最後に会話したのは、Tシャツを返した時。


『...これ、ありがと』

『...おぉ』


...もう、前みたいには戻れないのかな...?


授業も集中できない...。


「ちょっと、小春!!どうしちゃったのよ、あんたと坂内くん!!」


「菜乃花...」


菜乃花がすごい顔して迫ってくる。


「菜乃花...もう、無理かもしれない...」


「はぁ?何が」


「あのね―――――...」


菜乃花にあの日あったことを全部話した。