空色チョコレート

...ハイ、今私は、桜の家の前に立っております。


「おい、入んねえの?」


「は、入るっ」


桜と一緒に桜の部屋へと向かう。


桜の部屋は、前に来た時はあんまり見なかったけど、結構シンプルだった。


真っ白な壁に、ブロックチェックのカーテン。ガラステーブルの上には、メンズ雑誌が置いてある。


意外とキチンとしてるんだなぁ...。


「おい、あんま見んなよ。ホラ、着替えとタオル。」


「ありがと。...意外と部屋、きちんとしてるんだね」


「意外って何だよ。俺はキレイ好きなんだぞ」


ムキになってる顔、可愛い。


そんなこと言ったら、怒るかな...。


「俺、シャワー浴びてくるけど。その間着替えてて。それ、昔の俺のTシャツだからデカイと思うけど」


「ううん、いいよ。ありがとう」