空色チョコレート

「...綾芽ちゃん...?」


「!!あんた...!!」


綾芽ちゃんが腕を押さえながら、私を睨みつけた。


「何すんのよ!!痛いじゃん!!」


「ゴ、ゴメ...ン」


やっぱ、この人は苦手だ。


綾芽ちゃんはふいに真剣な顔になって、


「...あのさ、あんたに聞きたいことあるんだけど」


え...?


「...あんたさぁ、桜のこと好きなの?」


桜...?...あぁ、そうか。