「くぉぉふぁるぅぅぅ――――!!(小春――――!!)」


バ――――ン!!


急に勢いよく扉が開き、それと同時にお父さんがすごい声で登場した。


閉じてた眼も一瞬にして見開かれる。


「小春、大丈夫か!?学校から連絡あって、もう、オカマバーの客ほったらかしてきたんだけど...!!」


心配そうに言ってくれるのは嬉しいけど、男の声と話し方に戻ってるよ、お父さん...。


しかも、髪もメイクもそのままで来たのか、盛った髪がグチャグチャで、メイクも汗でデロデロ。


ここまで心配して帰ってきてくれたんだ...。


それが、何だか嬉しかった。