文化祭で倒れたらしい私は、家で休んでいた。


菜乃花は私と別れた後、ちゃんと他の子を誘って文化祭を回ったみたい。よかった...。


「...さむ...」


布団にもぐり込む。


そして、『あの時』のことを思い出していた。


あの...女の人、目が青くて...桜に、そっくりだった。


あの女の人が...桜の...?


「...分かんないよ...」


それに...プラネタリウムで、桜は、綾芽ちゃんと...


キ、ス...してた...。


もう...私がどんなに桜を想っても...この想いは届かない。


「もう、寝よう...」


余計な事は考えない。


そう思って目を閉じたとき...