空色チョコレート

涙がなんとか止まったので、再びプラネタリウムの方へ戻る事にした。


菜乃花には、心配かけちゃ、だめだから。


よいしょ、と立ち上がって階段へ向かうと、1人の女の人が階段を上がってきた。


――――コン...コン...


使われていない階なので、その人の階段を上がる音がやけに響いた。


黒髪のロングヘアの女の人。背は高く、スラッとしている。


その人と私の距離が段々と近くなる。


そいて、その人と私がすれ違った時に、下を向いていたその人の顔をが見えた。


その顔を見た途端。


――――ドクンッ...