空色チョコレート

綾芽ちゃんが桜の耳に何かを囁いている。


すると桜は、自身の手を綾芽ちゃんの頬に触れさせた。


2人の顔が少しずつ近づく。


そして――――...


「――――っ」


その瞬間、私は一瞬、息が出来なくなった。


完全に2人の世界の桜達を見て、私は――――...


「...ごめん、菜乃花、ちょっとトイレ」


「え、こは...」


走って、その場から逃げだした。