空色チョコレート

「桜、是永ちゃんには心を開いてるみたいだから、言ってもいいかな」


そう言うと、片手に電球を持って店長は脚立から降りた。


「そこに座って」


「?はい」


事務所の椅子にすわり、向かい合った。


「桜の昔の事、聞いたことある?」


昔の事って...お母さんの事かな...?


「少しは...」


「桜の母親の事も?」


小さく頷く。