空色チョコレート

慌てて倉庫に逃げ込んだ。


「是永ちゃん」


私を呼ぶ声に振り向くと、店長さん――――桜のお父さんがいた。


「あのさ、事務所で脚立使うから、押さえててくれないかな」


「あ、はい」


2人で事務所に向かう。


「上にトイレの電球があったはず...」



そう言って店長は脚立に上って棚の上の段ボールを探り始めた。


少しすると、手を動かす手が少し留まった。


「...店長?」


私が首を傾げると、店長はこっちを向いて言ってきた。


「是永ちゃんさ、ウチの桜と仲良いんだね?」