空色チョコレート

「じゃ、じゃぁ、仕事に戻るね...」


そう言って、去ろうとした時。


「小春」


「え?」


「ありがとな、そんなに喜んでくれて」


そう言って、桜は笑った。


――――ドキン...


...?動悸?


...まさか。私はもう、桜なんか好きじゃないんだから。


もう、忘れるって、決めたんだから。


なのに...何で?