空色チョコレート

あの出来事から一週間。


私は、自分の気持ちを押し殺す事に決めた。


ちゃんと、うっかり『その先』を望まない様に、閉じ込めておかなくちゃ。


そうすれば、いつか、この想いも消えるはず――――。


そう思っていた頃。


いきなり菜乃花が、


「小春!!バイトしよ!!一緒に!!」


と唐突に言ってきた。


バイト?


「どこの?」


「あのね、駅前のチョコレート専門店、カフェも始めたんだって!!で、接客が出来る人材を探してるって、この張り紙が貼られてた!!」


と張り紙を突き付けてきた。


菜乃花、それって、一応犯罪じゃ...?


そう思ったけど、黙っておいた。