空色チョコレート

その瞬間、目の前が真っ暗になった。


『付き合ってんだろ?』

『うん』

『桜は、アタシの気持ちを受け入れてくれたの』


ホント、だったんだ...。


「おぉ――――っ、カップル誕生だな!!憎いねっ、このぉ!!」


「ははは、悪いな」


周りが騒がしい。


周りの声が、何だか耳に入らない。


「...小春。そう言えば、さっき、何て言おうとしたんだ?」


桜が私の顔を見て言う。


「あ...その...何でもない...!!」


そう叫んで、走りだした。