空色チョコレート

身の危機を感じたアタシは、慌てて外へと飛び出した。


「ハァ、ハァ、ハァ...ッ」


殴られたところが痛い。


「何で、アタシばっかり...!!」


桜も取られかけて、母親にも必要とされない。


アタシ、生きる意味あるの...?


一軒家の塀に腰を下ろす。


「は――――...「綾芽?」



その声は、


桜だった。