空色チョコレート

~綾芽side~


体育祭も終わり、帰路を歩いていた。


『桜は、アタシの気持ちを受け入れてくれたの』

『桜に近づかないで、触らないで、眼も合わせないで!!』

『は...い...』


言い過ぎたかな。


...ううん、アタシは悪くない。桜に近づくあいつが悪いのよ。


...ま、あれだけ言えば、あいつも桜に近づかないでしょ。


そんな事を考えているうちに家に着いた。


「ただいま――――...」


「――――...――――...」


...誰かいる。


母さんの靴と...男の靴?