~桜side~


――――え?


急に肩を押されて、気付いたら、綾芽の顔が目の前にあった。


そして、俺の唇に、柔らかい物が触れていた。


これ、って...!!



――――ガタ、ン...



その物音に驚き、慌てて口を離す。


音のする方向を見ると、ドアが開いていて...



――――小春が立っていた。