空色チョコレート

~桜side~


「失礼します...」


そっと保健室のドアを開けると、先生はいなかった。


多分、倒れた人でも出たんだろうな。最近、熱いし。


「...もう少しで、1位だったのにな」


さっきの事を思い出す。


あんなに、練習したのにな...。


ゴメン、小春。


「えっと...湿布、湿布...」


「薬品の棚の下の引き出し」


振り向くと、ドアの前に綾芽が立っていた。