「...よし、ごちそうさまっ」


坂内くんのその声に、ハッと我に返った。


「...なーに、小春。そんなに見つめちゃって~。俺ってそんなに男前?」


「はぁ?ちがうもんっ」


いつものテンションに戻っちゃった...。


「...って...もん」


「ん?」


「金髪と...目が、綺麗...だなって、思った...だけだもん」


くそー、恥ずかしい。


もう、絶対に言わない。


坂内くんは笑って、


「わかってんじゃん」


って、頭をなでてきた。


「...帰るよっ!!」


「おー(笑)」


そうして、私と坂内くんの夜のチョコレート会(?)は、幕を閉じた―――。