「...母さん」


寝ている金髪の女を起こす。


「...何よ、綾芽?」


「コレ、体育祭についてのプリント」


「どうせ見ないし捨てておいて。...ったく、そんな物の為に起こさないでよ」


再び布団に潜り込む私の母。


...ウザイ。


家にも、学校にも居場所が無い。


アタシの居場所は、桜のそばだけ。


なのに...桜の心は、あの平凡な女の方へいってる。


桜に好きな人が出来ない限り、そばにいれると思ってた。


『もう俺に金輪際話しかけんな!!』


...っ!!