~綾芽side〜

学校が終わり、アタシは家に帰った。


道中、通りがかりの人がみんなアタシを見る。


当たり前だろう。明るい茶髪に濃いめのメイクという派手なカッコの高校生が歩いてんだから。


パッと見不良だ。実際不良だけど。


アタシの家であるアパートに着いた。


「...ただいま」


「......」


返事は返ってこない。


『あの人』は昼はいつも家にいて寝ている。


まぁ、夜は男の家に行ってるからなんだけどね。