「はい」

...はい?


私達はあの後、家の近くの公園に来た。


で、着いた途端目の前に突き出された袋。


その中身は――――


「チョコレート...?」


「...ウチにいっぱいあったから。一緒に食べようと家に行ったんだよ。...ごめん。」


袋の中には、ナッツやミルク、抹茶、いちごなど色んな味のチョコレートが、わっさわっさと入っていた。


でも、普通の家にこんなにあるものなのかな...?


...もしかして...


「...わざわざ、買ってきてくれたの...?」


その瞬間、坂内くんの顔が真っ赤になって。


「...ちげぇよっ」


...なんか、かわいい。