空色チョコレート

桜は私を降ろすと、静かに聞いてきた。


「小春、お前はそんな見た目で、結構武道とかが強かったりするのか?」


え?...まさか。


「ううん、別に」


そう言うと、桜の腕がフルフルと震えた。


「じゃあ、何で男を相手に何とかできるって思ったんだ!!」


急に怒って叫んだ。


思わず言い返した。


「あんなとこに居合わせたら、誰だって助けるよ!!近くには誰もいなかったし、そのままでいたら、あの子達、どうなってたか...!!」


そう言うと、桜は私の肩を掴んで、


「じゃあ、何でおれたちを呼ばなかった!!お前は女だぞ!!」


「女とか、関係ないでしょ!!私は間違ってない!!」


ハ―――...ハ―――...


2人の息が切れる。