「ゆーかちゃん」
そう言って部屋にずかずか
入って来たのは
荒井克明
私
宮下有花
のひとつ上の彼氏
「もうー!勝手に入らないでよう」
休みの日はよくこうやって
会いにくる
かつ
「いいじゃーん」
といって
ドカ
と
ベットに入ってきた
「いーやーなーの」
かつとは1年近く付き合ってて
少し顔立ちがいいかつは
みんなに羨ましがられる
今はただ平然と付き合ってる
好きだけど
なんとも微妙な時期
でも、かつとはあと3ヶ月で
遠距離恋愛になってしまう
大学生になるからね
上京しちゃうらしい
別にさみしくなんかないょーん
いつもそう言ってるけど
実際離れたらさみしくなるだろうな
「ゆか」
低い優しいトーンで呼んだかつ
なんとなく分かる
相手してほしいんだなと
それでも私は自分の時間がある
雑誌から目を話さず曖昧に返事をする
「なーに」
がばっ!!!!
「きゃっ!」
驚きのあまり声を出してしまった
後ろから襲ってきやがった
かつ背中に顔をうずめて
離れない
「なーにーよー」
そういって雑誌を投げた
「俺のこと好き?」

