「美翔!早く起きなさーい‼」

…あぁ、またいつもの一日だ。

お母さんの怒鳴り声で起こされる。

まぁ、起こされる前から起きてるけど。

そこから私は学校の準備を始める。

そして…

ピーンポーン

あ、紅菜(くれな)だ。

「ほーらー!くーちゃん来たわよー‼」

「うぃーす」

急いで準備を終わらせて外に出る。

「いってきまーす」

「いってらっしゃーい♪」

玄関の前には紅菜が。

…いつもの事だけど。

「おはよー」

「おはよ!みーと!」

こんな感じで紅菜と2人で学校に行く。

これがまた普通すぎて楽しい。

私と紅菜は小学生の頃からずっと

仲良しで、高校も一緒。クラスも一緒。

いつも一緒だ。

「ねー、美翔どうしたの?」

「あー、なんでもな…いってぇ!」

顔面が何かにぶつかった。

でもそのぶつかった物はどこか

懐かしかった。

「わー!ごめん‼大丈夫⁉」

この声も懐かしい。

「あ、大丈夫です。すいません…」

顔をあげると…

背が高く、俗にいうイケメンで、茶髪の

男の人が立っていた。

「あ、あれ?」

なぜか私の記憶はそこで途切れた。