自転車が大きな音を立てて倒れたかと思えば 斎藤くんの香りに包まれる。 驚いて声も出ないでいると... 「好きだから....ずっと好きだから。 嫌いになんかなんねぇし... だから...不安な顔すんなよ。」 優しい声が耳元で聞こえ 思わず身震いをする。 「......耳、弱いの?」 「っ....ちょ....」 くすぐったい。