「楓はさ、その域を越えてるよな。ま、嫌がってないみたいだから良いのか」




「ん、ちょっと待て。ワタシイヤだ」




楓の腕に力がこもって、ワタシのお腹を締め付けた。




楓のキスは苦しいし、頭がクラクラするし、女子が怖いし、イイなんてことはないと思う。




気まずい沈黙が、ベッドの上を覆った。




「もしかして、自分で気づいてないとか?」