「なんだってなんだよ」




いやに落ち込んでいるのは、どうしてだろう。




さりげなく楓から離れようとしたけど、ガシッと掴まれた。




「俺さ、ひなに入り浸りすぎてる気がしてさ、このままでいいのかなって…」




「今更ですか。ひなちゃんがイイならイイじゃん嫌がられてないんでしょ」




両想いの滝沢くんは遠慮なくベッドに座ると、楓をじっと見つめた。