「じゃあな!また明日」 「うん。気をつけてね」 駅につくと一生は手を振って、 私に背を向け来た道を戻っていった。 めんどくさいことしちゃって……。 そう思いながらも一生の後ろ姿から目が離せない。 「またね」 見えなくなる瞬間、 ボソッと呟いてから 改札へと足を進めた。