「俺も……」 「ん?」 「俺も、未来がバレーしてる姿好きだ」 真剣な表情で私を見つめる一生。 胸がドキドキして息が苦しい。 私が言った“好き”には、特別な意味も含めたつもり。 だけど、一生の“好き”は違う。 それでもいいの。 今、その言葉を聞けただけで十分。 「俺さ、未来がうらやましかったんだ」 一生は私から目を逸らし、手に持っているボールを見ながら呟く。