「おい!」



誰かがあたしの腕を引っ張って立たせた



「えっ?」



150cmのあたしより少し背の高い少年はあたしを屋根があるベンチまで引っ張って歩いていく



「お姉ちゃん雨降ってるの気づいてんの?」



「...」



「てかなんで泣いてんの?」


「それは...」



「とりあえずさ、これで髪拭きなよ」



そう彼は言ってリュックからタオルを取り出す



今日はあんまり使ってないから なんて言いながら