部屋に入りベッドに倒れ込んだが俺は受信メールを開いた


愛です

今日は送ってくれてありがとう(*^^*)




たったそれだけのメールが嬉しくて俺は気づかなかった



「立真!!」



「うわ!!兄ちゃん!」


慌ててベッドから体を起こす


「何回呼んだと思ってんだよ」


「なんか用?」



「色鉛筆貸してよ、ていうかにやにやしちゃってもしかして彼女?(笑)」



いきなりそんなことを言い出した兄ちゃん




「は?か、彼女なんかじゃないしにやにやもしてねぇよ!!」



俺は慌てて反論する


「愛です、今日は送ってくれてありがとう。 って愛ちゃんってだれだよ?お前の好きな子だろー?」



勝手に俺のケータイを覗き込んだメールを読み上げる


 
やべ、図星......


「どんな子?クラスの子?」


「違う おんなじ学校じゃないし同い年でもない」


「は?!じゃあ中学生??」



すごく楽しそうな兄ちゃん



「......高校生」


ぼそっとそう言った俺



「は~?まじで!!お前年上好きだったんだ!」



「そういうわけじゃないけど...」



俺、女の子好きになったの多分初めてだし、今まで女の子に興味さえなかった



愛だけなんだ



俺がかわいいって思うのも守りたいって思うのも