「ねぇ!いつからサッカーしてるの?」


「小1!でもその前からボールは蹴ってたな」


もう5年もしてるんだ


うまいはずだ


「兄ちゃんがサッカーしてたからな!」


「お兄ちゃんいるんだ!!立真くんお兄ちゃんっぽいのに!(笑)」


「俺4人兄弟!(笑)中2の兄ちゃんと小3の弟と3歳の妹!!」



「なんかにぎやかそうだね!」


「まぁな、愛は?一人っ子ぽいけど?」



「すごい!大正解!」



ブーブーブー


あたしのケータイのバイブ音が真っ暗な公園に響く



「お母さんがそろそろ帰っておいでだって!」


「よし、帰るか、愛の家どこ?送るから」



「悪いよ!!」


「いいから!」


そう言って彼はあたしの手をひいて歩き始めた


静かな夜の道にあたしたちが歩く音だけが響く


「うちここだから...」



「愛、ケータイ貸して」


そう言ってあたしからケータイを受け取り赤外線を始めた



「よし、今度星見たくなったら俺に連絡すること!俺のアドレスいれたから」


と言ってあたしのケータイを返してきた



「でも立真くんも忙しいでしょ?悪いよ」



「大丈夫!俺が星見たいだけだから!じゃあな!」


そう言い残して彼は走って暗闇の中に消えた