見慣れた顔がそこにはあった
ベンチから体を起こす
「立真くん...どーしたの?こんな時間に」
「それはこっちの台詞。女の子が1人で何やってんの?」
あたしの横に座りながら立真くんが聞く
「星。」
「星?」
「うん、星見てたの!」
「は?わざわざここで?」
「うん」
そう言ってまた空を見るあたしを見て立真くんも同じように空を見上げる
「確かにきれいだな。あ!夏の大三角形!!理科で習ったんだ!」
「ね!きれいでしょ!」
そう言うと彼は少し顔をしかめて
「だからって女の子が1人でこんな時間にベンチに寝転がってるなんてありえない」 と言った
「だって...」
「でも気持ちはわかるから今日は許してやる(笑)」
そう言って彼は笑った

