そのあと紗英と少し話して家に帰った
晩ごはんを食べたあと自分の部屋に入ってカーテンを開ける
「...きれい」
窓からキラキラと輝く星が見える
あたしはカーテンを閉めケータイを手に階段をかけ降りる
「あい−?どーしたの?」
「ちょっと行ってくる!!」
不思議そうな顔のお母さんにそういってあたしは玄関を開けた
行き先はあの公園
どうしてもあの公園で星が見たいと思った
街灯がついてはいるものの真っ暗な公園
不思議とこういうときには恐怖心を感じない
ベンチに寝転んで空を見上げる
小学生のときに習った夏の大三角形が見える
じっと夜空を見上げていると誰かがあたしの視界を遮った

