俺にかわいくお礼を言う彼女



改めてお礼を言われてなんだか恥ずかしくなった


「俺家すぐそこだから」


そう言って俺は持っていたビニール傘を彼女握らせて雨の中家への道へ走り出していた



「ごめんね!ありがとう!」



後ろからはそんな声が聞こえた




どうして君に会うために遠回りしてたのか


どうして泣いている君を守りたいと思ったか


そんな理由がわかるのはもう少し先のこと